いよいよ2019年のドラフト会議の時期が迫ってきました
毎年ドラフト会議の直後に成功した球団、失敗した球団など評価がされます
しかし結局ドラフトが成功したか失敗だったかは獲得した選手が活躍したかどうかを見てみなければいけません
そこで今回はセリーグの過去30年間の歴代新人王がどの球団のドラフト何位で指名されたかを徹底分析し、ドラフトに成功した球団に迫ります
セリーグ歴代新人王受賞者のドラフト指名順位と球団について
歴代のセリーグ新人王受賞者がドラフト何位で指名されたか、そしてどの球団が新人王を輩出しているかを見ていきます
ドラフトで獲得した選手が新人王を獲得するだけでは『このドラフトを成功だった』とは言えません
新人王を取るだけでなくその選手が長年にわたって活躍して初めてそのドラフトは成功したと言えるからです
また高卒選手は3年以上先の長期を見据えて育成するため、すぐに活躍し新人王を獲得することは稀です
とはいえ新人王を獲得することは短期的には成功といえますし、新人王を獲得後いっきに一流選手になる例も多くあります
それでは過去30年間の新人王受賞者を見ていきます
セリーグ過去30年の歴代新人王受賞者
下表はセリーグの過去30年の新人王とドラフト順位とそして獲得球団です
ポイントとはドラフト1位は期待が高く出番も多く与えられ活躍して当然なのでポイント1
そして指名順位が下がるほど掘り出し物になりドラフトの腕の見せ所なので2位はポイント2、3位はポイント3というふうに順位が下がるほどポイントは上がっていきます
育成選手はポイント6、高校生と社会人大学生ドラフトが分かれていた時代もその順位をそのままポイントとします
年度 | 新人王受賞者 | 球団 | ドラフト指名順位 | ポイント |
1989年 | 笘篠賢治 | ヤクルト | 1988年3位 | 3 |
1990年 | 与田 剛 | 中日 | 1989年1位 | 1 |
1991年 | 森田幸一 | 中日 | 1990年5位 | 5 |
1992年 | 久慈照嘉 | 阪神 | 1991年2位 | 2 |
1993年 | 伊藤智仁 | ヤクルト | 1992年1位 | 1 |
1994年 | 藪 恵市 | 阪神 | 1993年1位 | 1 |
1995年 | 山内泰幸 | 広島 | 1994年1位 | 1 |
1996年 | 仁志敏久 | 巨人 | 1995年2位 | 2 |
1997年 | 沢崎俊和 | 広島 | 1996年1位 | 1 |
1998年 | 川上憲伸 | 中日 | 1997年1位 | 1 |
1999年 | 上原浩治 | 巨人 | 1998年1位 | 1 |
2000年 | 金城龍彦 | 横浜 | 1998年5位 | 5 |
2001年 | 赤星憲広 | 阪神 | 2000年4位 | 4 |
2002年 | 石川雅規 | ヤクルト | 2001年1位 | 1 |
2003年 | 木佐貫洋 | 巨人 | 2002年1位 | 1 |
2004年 | 川島 亮 | ヤクルト | 2003年1位 | 1 |
2005年 | 青木宣親 | ヤクルト | 2003年3位 | 3 |
2006年 | 梵 英心 | 広島 | 2005年3位 | 3 |
2007年 | 上園啓史 | 阪神 | 2006年3位 | 3 |
2008年 | 山口鉄也 | 巨人 | 2005年育成 | 6 |
2009年 | 松本哲也 | 巨人 | 2006年育成 | 6 |
2010年 | 長野久義 | 巨人 | 2009年1位 | 1 |
2011年 | 沢村拓一 | 巨人 | 2010年1位 | 1 |
2012年 | 野村祐輔 | 広島 | 2011年1位 | 1 |
2013年 | 小川泰弘 | ヤクルト | 2012年2位 | 2 |
2014年 | 大瀬良 大地 | 広島 | 2013年1位 | 1 |
2015年 | 山崎康晃 | DeNA | 2014年1位 | 1 |
2016年 | 高山 俊 | 阪神 | 2015年1位 | 1 |
2017年 | 京田陽太 | 中日 | 2016年2位 | 2 |
2018年 | 東 克樹 | DeNA | 2017年1位 | 1 |
過去30年新人王受賞者を輩出している球団
上記の過去30年間の新人王受賞者の表を球団別にまとめると下表になります
球団 | 新人王受賞者数 | ポイント |
巨人 | 7人 | 18 |
ヤクルト | 6人 | 11 |
阪神 | 5人 | 11 |
広島 | 5人 | 7 |
中日 | 4人 | 9 |
横浜DeNA | 3人 | 7 |
巨人が新人王受賞者でもポイントでも1位です
これは有力な即戦力となる新人が巨人に入ってきたことがわかります
巨人と言えば有力な新人とFAの大物で固めてきたイメージですが意外にもそれだけでなく育成選手にも活躍の場を与え新人王を獲得しています
そして2位のヤクルトは巨人に有力新人をもっていかれながらその中で上手く即戦力となる新人を見極めています
ドラフト指名が上手い球団と言えます
この30年間のリーグ優勝回数も巨人が12回で1位、ヤクルトが6回で2位と新人王受賞人数の上位2チームと連動しています
そしてこの30年間の新人王受賞人数が最低の2人の横浜DeNAは優勝回数も最下位の1回です
新人王を輩出することでその後チームが反映し、優勝につながると見ることもできます
まとめ
過去30年間の新人王受賞者からドラフトの短期的な成功球団を見てきました
新人王と言えば弱いチームの方が新人の出番が多くて新人王を取りやすいというイメージがありますが
意外にも新人王受賞者を多く輩出してきた巨人とヤクルトがチームとしてもこの30年間、結果的に好成績を残しています
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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