今年もドラフト会議の季節が近づいてきました
ドラフトで指名した選手が1年目から活躍し新人王を獲得すれば短期的には成功と言えます
ドラフト指名と新人王獲得球団に関する記事を以下に書いています
しかしドラフトでは高卒選手が3年あるいは5年後に活躍することを念頭に指名する面もあります
どちらかというとこっちの長期的なウエイトの方が大きいように思います
そこで今回はセリーグMVPを獲得した選手のドラフト順位からどの球団がドラフトに成功したかを検証します
セリーグ歴代MVP受賞者のドラフト指名順位と球団について
歴代のセリーグMVP受賞者がドラフト何位で指名されたか、そしてどの球団がMVPを輩出しているかを見ていきます
MVP受賞者はシーズン優勝チームから選出されるか、もしくは優勝チームでない場合はその個人が圧倒的に活躍した場合に限られます
MVPの受賞はチームの成功か獲得した選手の大活躍のどちらかであり球団にとっては大変喜ばしいことです
それではセリーグの過去30年間のMVP受賞者を見ていきます
セリーグ過去30年の歴代MVP受賞者
下表はセリーグの過去30年のMVPとドラフト順位とそして獲得球団です
ポイントとはドラフト1位は期待が高く出番も多く与えられ活躍して当然なのでポイント1
そして指名順位が下がるほど掘り出し物になりドラフトの腕の見せ所なので2位はポイント2、3位はポイント3というふうに順位が下がるほどポイントは上がっていきます
助っ人外国人選手やFA選手のMVP獲得はドラフトの成果ではないのでポイント0とします
年度 | MVP受賞者 | 球団 | ドラフト指名順位 | ポイント |
1989年 | クロマティ | 巨人 | 助っ人 | 0 |
1990年 | 斎藤雅樹 | 巨人 | 1982年1位 | 1 |
1991年 | 佐々岡真司 | 広島 | 1989年1位 | 1 |
1992年 | ハウエル | ヤクルト | 助っ人 | 0 |
1993年 | 古田敦也 | ヤクルト | 1989年2位 | 2 |
1994年 | 桑田真澄 | 巨人 | 1985年1位 | 1 |
1995年 | オマリー | ヤクルト | 助っ人 | 0 |
1996年 | 松井秀喜 | 巨人 | 1992年1位 | 1 |
1997年 | 古田敦也 | ヤクルト | 1989年2位 | 2 |
1998年 | 佐々木主浩 | 横浜 | 1989年1位 | 1 |
1999年 | 野口茂樹 | 中日 | 1992年3位 | 3 |
2000年 | 松井秀喜 | 巨人 | 1992年1位 | 1 |
2001年 | ペタジーニ | ヤクルト | 助っ人 | 0 |
2002年 | 松井秀喜 | 巨人 | 1992年1位 | 1 |
2003年 | 井川慶 | 阪神 | 1997年2位 | 2 |
2004年 | 川上憲伸 | 中日 | 1997年1位 | 1 |
2005年 | 金本知憲 | 阪神 | FA | 0 |
2006年 | 福留孝介 | 中日 | 1998年1位 | 1 |
2007年 | 小笠原道大 | 巨人 | FA | 0 |
2008年 | ラミレス | 巨人 | 助っ人 | 0 |
2009年 | ラミレス | 巨人 | 助っ人 | 0 |
2010年 | 和田一浩 | 中日 | FA | 0 |
2011年 | 浅尾拓也 | 中日 | 2006年3位 | 3 |
2012年 | 阿部慎之介 | 巨人 | 2000年1位 | 1 |
2013年 | バレンティン | ヤクルト | 助っ人 | 0 |
2014年 | 菅野智之 | 巨人 | 2012年1位 | 1 |
2015年 | 山田哲人 | ヤクルト | 2010年1位 | 1 |
2016年 | 新井貴浩 | 広島 | 1998年6位 | 6 |
2017年 | 丸佳浩 | 広島 | 2007年3位 | 3 |
2018年 | 丸佳浩 | 広島 | 2007年3位 | 3 |
セリーグの過去30年のMVP受賞者を輩出している球団
上記の過去30年間のセリーグMVP受賞者を球団別にまとめると下表になります
球団 | MVP受賞者数 | ポイント |
巨人 | 11人 | 7 |
ヤクルト | 7人 | 5 |
中日 | 5人 | 8 |
広島 | 4人 | 13 |
阪神 | 2人 | 2 |
横浜 | 1人 | 1 |
MVP受賞者人数は巨人が1位の11人で2位がヤクルトの7人です
しかしポイントは巨人が7ポイントでヤクルトが5ポイントで意外に低いです
この理由は助っ人外国人やFA選手が活躍しMVPを受賞しているからです
ドラフト指名した選手もいますが1位指名がほとんどなのでポイントも1ポイントにしかなっていません
逆に広島はMVP受賞者数は4人ですが13ポイントでダントツトップです
広島はイメージどおりドラフト下位などで指名した選手をしっかり育ててその選手が活躍しているのがデータでもわかります
阪神と横浜はチームがMVP選手を輩出できるようなドラフトと育成ができておらず、その結果チームとしても低迷しててきたと言えます
まとめ
30年間のセリーグMVP受賞者をもとにどの球団がドラフトに成功したかを見ていきました
MVP受賞者は巨人やヤクルトが多いですが、受賞者の内容が助っ人外国人やFA選手、そしてドラフトした選手も1位などの上位指名にかぎられます
一方、広島はMVP受賞者がすべてドラフト指名した選手でそれも下位指名の選手が獲得しています
この面からみてドラフトからMVP選手も輩出している、うまく育てているのは広島カープだといえます
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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