アメリカカジュアル衣料のフォーエバー21が日本における民事再生法にあたる破産法11条の申請を検討していると報道されました
フォーエバー21のファンの方々には衝撃を与えたニュースになりましたがここまで窮地に陥ってしまった理由と日本にある店舗は今後どうなってしまうのでしょうか
フォーエバー21が売上激減した理由
【米Forever 21破産申請準備か】https://t.co/ZAeeJDaqvB
米カジュアル衣料のフォーエバー21は破産法の適用申請を準備していると、複数の関係者が明らかに。焦点は連邦破産法11条の適用申請に向けたつなぎ融資の確保に移っている。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 28, 2019
フォーエバー21は非公開企業のため決算数字はわかりませんが売上は前年比で20%以上減少しているのではないかと言われています
その理由としてはファストファッションのライバルと言われる競合他社はそれぞれ特徴があるのに対しフォーエバー21は安さ以外に強みが見当たらないという点です
例えば私も良く行くZARAはデザイン性が優れていますし縫製はイマイチですが生地自体は値段以上に感じます
ユニクロは品質や機能性が高く何シーズンも着用できます
対するフォーエバー21は日本上陸当初は何度か足を運びましたが生地や縫製の品質が低く一度洗濯するともう外に着ていくのは恥ずかしい状態になってしまいました
それ以来一度も行っていません
それ以外の理由としてネットショップの発達も理由の一因です
ひと昔前は洋服をネットで買うのは試着できないことや色やサイズ感などがわからないなど実店舗での購入が多かったですが採寸サービスなどネットアパレルショップの利便性が向上しました
2018年時点での国内のアパレル全売上に対するネットショップでの売上比率は13%と全産業平均の6%を大幅に上回っています
アパレルの市場規模自体は下がってきていますがそれに反比例するようにアパレルネットショップの売上は急激に伸びています
ネットショップで売上を伸ばしていく条件としてネットショップ自体の利便性の高さと商品の価値の2点です
残念ながらフォーエバー21はこの両方とも満たせていません
それにBtoCのネットショップ以外にもメルカリなどのCtoC市場の発達もフォーエバー21の売上が激減している一因です
店や企業から購入する以外の選択肢もできました
日本でも店舗展開するファストファッションのForever21(フォーエバー21)がアメリカの連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請を検討していると報じられました。ネット通販の台頭が背景にあります。https://t.co/ts6LrDXuyP
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) August 28, 2019
フォーエバー21の日本の店舗はどうなるの?
フォーエバー21の愛用者にとって気になってくるのが今後日本にある店舗はどうなるのかという点です
最近の状況で言えば日本国内の店舗は閉店が相次いでおり現在の国内店舗は14店ほどあります
国外では今年に入ってからも3月に台湾から撤退し4月には中国市場からも撤退しています
今後の予想として日本にある実店舗はすべてなくなりネット販売もなくなると予想します
都市部の旗艦店とネット販売は残したいと思っても競合他者との差や他のアパレルECの進歩を考えるとフォーエバー21が日本で生き残るのはとても難しいと考えます
まとめ
アメリカカジュアル衣料のフォーエバー21が破産法11条の申請の準備をしていると報道がありました
窮地に追い込まれた理由としては品質が低く安さ以外に売りがなかったこと
アパレルECの発達などが挙げられます
今後は日本にある実店舗も完全撤退すると予想します
残念ですがフォーエバー21はどうやらフォーエバーとはいかなかったようです
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!